野付半島の概要情報!「この世の果て」トドワラ・ナラワラの景観に圧倒されよう makieni – stock.adobe.com

野付半島の概要情報

野付半島は根室総合振興局にある車エビのような形をした砂嘴(さし:砂が堆積してできた半島)です。ここからは根室海峡を隔てて国後島が見え、最果てという感じがします。
この半島は根元が標津町、先端が別海町に属していて、人家はほとんどありません。その荒涼とした風景には息をのむことでしょう。なお、この地を観光するなら「野付半島ネイチャーセンター」のツアーがおすすめですよ。
野付半島ネイチャーセンターでは、野付半島のガイドのほか、野付半島の自然や歴史について学ぶことができ、ソフトクリームなどを売る売店もあります。

野付半島のトドワラ・ナラワラが最果て感を演出

野付半島は以前は豊かな森でしたが、地盤沈下が激しく、トドマツやミズナラの木はほとんど枯れてしまいました。野付半島自体も将来なくなってしまうのではないかともいわれています。野付半島にはトドワラやナラワラといった立ち枯れの木が広がる草原があり、さながらこの世の終わりといった感じを醸し出しています。
トドワラのトドマツは、倒壊が始まっていて、トドマツが立ち枯れる光景が見られるのもあと数年といわれています。
一方のナラワラは立入りが規制されているため、外から眺めるしかないのですが、こちらもミズナラが立ち枯れていますが、トドワラよりももう少し木が多いです。こちらもどこか物寂しい印象を受けます。

野付半島は野鳥や花の楽園!

野付半島は木が枯れているため、地の果てともいわれているのは前述したとおりです。
しかし、野付半島全体がラムサール条約に登録されていて、木こそ生えませんが、ハマナスやエゾカンゾウ、サンゴ草(アッケシソウ)といった様々な花が咲きます。また、数々の野鳥、キタキツネやエゾシカ、ゴマフアザラシといった動物の姿を見ることもできますよ。草原が広がる遥か遠くには天気が良いと国後島の爺爺岳(ちゃちゃだけ)を眺めむことができ、最果て感を演出してくれます。
野付半島付近は昔は国後や択捉といった千島列島に渡る交易地として栄え、江戸時代に「キラク」という歓楽街があったそうですが、存在を確認できないため、伝説の町として認識されています。
野付半島先端には、野付埼灯台という白亜の灯台があり、野付半島ネイチャーセンターから徒歩45分で到着します。

野付グルメを味わおう

野付半島はシマエビが有名で、明治時代から受け継がれている打瀬船(うたせぶね)での漁が行われます。打瀬船とは、シマエビが生息する浅瀬のアマモを傷つけないように、モーターを使わず風のみを動力にした小型船のこと。別海町観光船に乗れば、その様子をじっくり眺められます。
とれたてのシマエビを味わいたいのなら、野付半島ネイチャーセンター内にある食堂「NOTSUKE」がおすすめです。現地でシマエビやホタテといった逸品を味わえば、「地の果て」まで来てよかった!と思えるはずです。

野付半島の概要

名称 野付半島
所在地 〒086-1645 北海道野付郡別海町野付63
野付半島の地図
オフィシャルサイト 野付半島ネイチャーセンター
関連URL 別海町観光船公式webページ
アクセス 【車】
・根室中標津空港から車で約50分。
・釧路市内から車で2時間20分。
・尾岱沼(おだいとう)港よりトドワラまで船あり。

【列車】
※付近に列車は走っていません。
・JR根室本線の厚床駅や釧路からバスのある標津バスターミナル等からバスを乗り継ぐことになります。

【バス】
・根室中標津空港より有磯営業所行きで「別海町交流館ぷらと前」下車、別海生活バス「尾岱沼線」に乗換え。終点「東公民館前」下車徒歩8分で「尾岱沼漁港」に到着、「別海町観光船」にさらに乗換え。
・JR厚床駅前からは「町立別海病院前」または「別海高校前」下車、別海生活バス「尾岱沼線」に乗換え。以下は上記と同じ。
・標津バスセンターより白鳥台行きバス(「野付分岐」または「尾岱沼」下車)もありますが、1日1往復のためおすすめしません。ただし、夏期に増便する場合は昼の増便分がトドワラ経由となり、その場合は便利です。

【船】
・尾岱沼漁港より1日3往復の別海町観光船でトドワラまで所要約30分(冬期運休)。
大人往復3,200円(片道2,500円)小児および障がい者手帳をお持ちの方とその介護の方1名は半額。

野付半島のよくある質問

野付半島ネイチャーセンター駐車場のほか、ナラワラの前や灯台の手前にも駐車場があります。灯台の手前から先は一般車両乗り入れ禁止です。
また、別海町観光船の尾岱沼港乗り場にも駐車場があります。

野付半島ネイチャーセンター内のほか、トドワラ広場、野付埼灯台のそばの3か所にあります。

事前予約制(電話:0153-82-1270)で、コースによって異なります。
野付半島ネイチャーセンター発のトドワラ往復コースが大人3,800円、小学生1,900円(1人/2人以上からの料金。1人のみの場合1.5倍。)。
尾岱沼からの観光船を利用した、野付半島ひとまわりツアーが大人10,000円(1人当たり/2人以上の場合の料金、1人のみの場合1.5倍。)などとなっています。
長時間歩くので、歩きやすい服装や靴がおすすめです。雨の日はレインコートがベスト。

年末年始の12月30日~1月5日以外無休。
ただし、季節により開館時間が異なります。4月~10月(9:00~17:00)、11月~3月(9:00~16:00)

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