
幣舞橋の概要情報
北海道の釧路市は「ひがし北海道」を代表する都市ですが、その釧路のシンボルともいえるのがこの幣舞橋(ぬさまいばし)です。難読地名としても有名ですが、これはアイヌの言葉で「ヌサ・オ・マイ」(幣場のあるところ)に由来します。ちなみに幣場とはイナウ(木幣)を立てて並べて、まつりごとを行う場所。札幌の豊平橋、旭川の旭橋と並び北海道三名橋の1つに、そして日本百名橋の1つとしても数えられています。初代の橋が架けられたのは1900年のことで、当時は橋を架けた「愛北物産」の名前をとって愛北橋と呼ばれていました。当時は有料の橋で、初代の橋は石川啄木が渡った記録もあります。洪水による流出などから何度か架け替えられ、現在の橋は5代目。1976年(昭和51年)に作られました。4体のブロンズ像が印象的。文学や歌謡曲の舞台としても有名!
橋のたもとには四季をイメージした4つのブロンズ像が建てられ、4名の彫刻家が作品を手がけました。それぞれ春の像(制作:舟越保武氏)、夏の像(制作:佐藤忠良氏)、秋の像(制作:柳原義達氏)、冬の像(制作:本郷新氏)となっています。
幣舞橋はたびたび文学作品や歌謡曲の舞台となっており、作家徳富蘆花が幣舞橋について記述し、また釧路出身の作家である原田康子氏の「挽歌」の舞台となり、歌謡曲では美川憲一さんの「釧路の夜」が有名となりました。
ちなみに「釧路の夜」の歌碑は幣舞橋の近くにあります。ロケ地としては小畑友紀さん原作の漫画を映画化した「僕等がいた」でも使われています。
夕日のフォトジェニックな写真を撮影しよう
幣舞橋は橋自体も美しいのですが、ここで狙いたいのが夕日とのコラボレーションです。
インドネシアのバリ、フィリピンのマニラとならんで世界三大夕日ともいわれていますよ。
なかでも3月と9月は橋の真ん中付近に夕日が沈むので、訪れるのならばこの時期がおすすめ。太陽が沈んでも数十分間は「マジックアワー」といわれる時間があります。刻々と黄昏時から町灯りが映しい夜に移り変わるひと時はまさにアートそのものですよ。
なお、釧路の夜は、ほかの道内の都市より冷えるので、羽織るものを持っていったほうが良いでしょう。
幣舞橋の概要
名称 | 幣舞橋(ぬさまいばし) |
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所在地 | 〒085-0015 北海道釧路市北大通 |
釧路湿原国立公園の地図 | |
オフィシャルサイト | 舞橋ライブラリー |釧路開発建設部 |
アクセス | 【車】 ・たんちょう釧路空港から約25分 ※駐車場はありません。 【列車】 ・JR釧路駅から徒歩15分 【バス】 ・たんちょう釧路空港からは連絡バスで「フィッシャーマンズワーフMOO」下車徒歩2分。その他、最寄りバス停は「十字街」または「啄木通」。 |